「現状維持では意味がない」 元巨人・村田透、“肉体改造”で今年もMLBへ
毎年進化を目指す村田、「0%か120%という感じで今までやってきた」
夢にまで見たMLBのマウンドでは、マイナーとメジャーのボールが違うため、「初めてメジャーのボールを投げて戸惑うところはやっぱりあった」。また、直前の試合が雨天中止となり、ダブルヘッダーになったことで急遽回ってきたチャンスだったため、移動なども挟んで厳しい日程で登板した。ただ、村田はどちらについても「そんなの言い訳にしたら話にならないですし、僕の立場上、仕方がないことなので。そこを考えても自分がしんどいだけですし、考えても仕方がない」と言う。
その中で確かな自信、手応えを掴み、オフのトレーニングに生かしている。当然、向上させたのは“肉体改造”だけでない。「スピードもそうですし、制球力もそうですし、総合面です」。再びメジャーの舞台に上がるため、立ち止まることはない。
「現状維持では立場上、意味がない。0%か120%という感じで今までやってきたので」
日本復帰という選択肢もあった中で、今年も世界最高峰の舞台を目指して、挑戦を続けることを選んだ。「マイナーで野球しに来たわけじゃない」。メジャー昇格への厳しい道を、進化を続ける投球で切り拓く。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count