森脇浩司氏がペナント予想 セは阪神が「総合力も含めて1位」、パは…
パは「優勝ラインは確実に昨年を下回る」、ホークスに迫るのはオリックス
中日は吉見の復活がカギを握っています。右肘の状態次第になると思いまうが、中6日のローテで登板ができるなら他球団にとっては脅威な存在。ドラフト1位・小笠原の起用法も楽しみです。亀沢、遠藤といった若い選手も出てきましたが、堂上、高橋周らがレギュラーを取れば世代交代もスムーズに行くはず。地道な努力、辛抱に長けた組織。落合GMの手腕、現場の仕込みが2018年に形になると見ています。ぺナントの行方と同様に今後の中日の変化が楽しみでなりません。
パ・リーグはソフトバンクの優位は不動ですが優勝ラインは確実に昨年を下回り貯金は20~25と見みます。
楽天は星野・梨田体制のもと、2年間でカラー、形が明確になると思います。2~5位は混戦。金子千尋が1年間稼働することを条件にして、ホークスに最も迫るのはオリックスでしょう。粒ぞろいのロッテ、西武も十分に戦えます。日本ハムは投打の軸・大谷、中田の存在は心強いところ。パ・リーグからも目が離せないシーズンになるのは間違いありません。
そして最後に。昨年から暗いニュースが続くプロ野球。今一度、初心に戻り襟を正していかなければいけません。ファンあってのプロ野球をを認識し、強いプロフェッショナルの意識のもと、新たな歩みが求められるシーズンです。ファンの方々が勝ち負け以上に今日の試合を納得し、明日も観戦に行きたくなるような全力プレーで感動を与え続けてくれると確信しています。
◇森脇浩司(もりわき・ひろし)
1960年8月6日、兵庫・西脇市出身。55歳。現役時代は近鉄、広島、南海でプレー。ダイエー、ソフトバンクでコーチや2軍監督を歴任し、06年には胃がんの手術を受けた王監督の代行を務めた。11年に巨人の2軍内野守備走塁コーチ。12年からオリックスでチーフ野手兼内野守備走塁コーチを務め、同年9月に岡田監督の休養に伴い代行監督として指揮し、翌年に監督就任。監督通算成績は341試合202勝193敗11分け。勝率5割5分1厘。178センチ、78キロ。右投右打。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count