楽天オコエ、5度の牽制も二盗成功 本人も成長実感したプロ初盗塁
8回に代走で途中出場、球場の雰囲気変えるルーキー「歓声が沸くのがわかる」
楽天は26日、ソフトバンクに3-3で引き分けた。ルーキーのオコエは8回に代走で登場。そのまま守備につくと、延長10回にはプロ初打席に立ち、四球で歩いた。警戒される中、岡島への4球目でプロ初盗塁を決めた。
2点を追う8回だった。それまでソフトバンクの先発・バンデンハークに2安打に抑えられていた楽天。1死から8番・藤田が中安を放つと、9番・嶋に代打・枡田。1ストライクからボールが続いて四球となると、代走にオコエの名前が告げられた。4回から7回まで無安打に抑えられ、好機を見出せないチームに訪れたチャンスで期待のルーキーが登場。Koboスタ宮城はヒートアップした。
1番・岡島はショートゴロに打ち取られ、オコエは二塁封殺となったが、Koboスタ宮城のボルテージは下がらない。岡島が盗塁を決めて2死二、三塁から銀次がレフトへタイムリー。2人が返り、同点に追いついた。
9回、オコエはそのままセンターの守備に就いた。代打・吉村が楽天の4番手・松井裕樹の初球を振り抜くと、打球はセンターに伸びた。オコエがキャッチした瞬間、ファンの声援が球場全体にこだました。続く福田もセンターにフライを打ち上げてキャッチ。オープン戦ではフライを見失ったこともあったが、「練習するしかなかった。コーチに正面の打球を打ってもらっていたので、前よりは成長したかなと思う」と初の守備機会を無難にこなして安堵した。