高松商が乱打戦制し51年ぶり4強 植田兄がソロ弾、一大会で兄弟HRの珍事も
高松商は22安打で今大会最多17得点、両校2桁安打の乱打戦に
第88回選抜高校野球大会は28日、準々決勝が行われ、昨秋の明治神宮大会王者の高松商(香川)が22安打で今大会最多の17点を奪い、17-8で海星(長崎)に快勝。1965年以来、51年ぶりの4強入りを決めた。
高松商は今大会当たっている美濃晃成が2回に右越え三塁打で口火を切ると6番・植田理久都のタイムリーなどで幸先よく2点を先制。3回には1番・安西翼のヒットからチャンスを作ると3番・米麦圭造のタイムリー。5回、6回にも2点ずつを奪い、着実に得点を重ねていった。
海星は前日の敦賀気比(福井)戦で先発した春田剛志が2回2失点で降板。これまでの戦い通り、土谷一志にリレーしたが高松商業の勢いは止められなかった。
海星打線は5点をリードされた6回裏、疲れの見え始めた高松商の先発・浦大輝を攻め、1アウト二塁から、5番の永石拓武が2ランを運び、意地を見せる。この回途中で浦をマウンドから引きずり下ろした。
ここからは一気に乱打戦に。7回には両校3点ずつを加えると8回には高松商がさらに3点を追加した。
10-7の8回には高松商の植田兄弟の兄で4番の響介(3年)が左中間席へソロを放った。前日の創志学園(岡山)では弟の理久都(2年)が本塁打を放っており、一大会で兄弟が本塁打をマークする珍しい事象も起きた。この回、高松商は3点を加え、13-7と6点リードで最終回へ。
高松商は9回にも4得点。その裏に1点を返されたが大量リードを守って快勝した。準々決勝最後の一戦は海星も2桁安打を放っており、両チームで34安打25点という乱打戦となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count