成長続けるDeNAドラ2熊原、自己最速154キロに「限界を迎えていなかった」
家族も観戦、「次は1軍で宮城に来れるようにしたい」
この日のスタンドには、両親と兄、そして叔父が応援に駆けつけた。「投げた日にちょうど来てもらえて、無失点に抑えられたので。元気な姿を見せられたので、そこが一番、よかったなと思います」と熊原。ユニホームを着て観戦した父・孝さんは「落ち着いて投げられていたね」と安心した様子だった。
両親は親戚とともに春季キャンプを訪れたが、「1、2秒、話して写真を撮っただけでした」と母・すえ子さん。この日も息子はバスが出発するギリギリまでサインに対応していたため、会話はできなかったが、プロとして投げる姿はしっかりと目に焼き付けていた。
「ファームで結果を出して、1日でも早く1軍に上がれるように頑張っていきたいです。次は1軍で宮城に来れるようにしたいです」
1軍での凱旋は日本シリーズか、来年の交流戦か。背番号1は故郷・宮城で活力を得て、さらなる進化に向かう。
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高橋昌江●文 text by Masae Takahashi