史上初の「20勝&20本塁打」へ 日ハム大谷が乗り越えるべき3つの“壁“とは
過去2年は後半戦に成績を落とした大谷
(2)野手での出場増&好成績
昨季は登板2日前から野手出場を控えていたが、今季から“解禁”。ここまで野手では2試合出場で打率4割2分9厘(7打数3安打)、2本塁打、7打点と驚異的な数字を残している。二刀流の野手出場増について、栗山監督はあくまで投手で結果を残すことを大前提としているが、中田をも上回る破壊力は魅力十分。大谷は野手出場から“中1日”で先発した1日のソフトバンク戦後に「(野手出場から中2日で先発していた昨季と体の状態は)変わらないですね」と言ったが、“投低打高”の成績が続けば、野手での起用法も変わっていくかもしれない。
(3)夏場のコンディション維持
昨季は開幕7連勝するなど前半戦は13登板、10勝1敗、防御率1.43と無敵だったが、球宴後に失速。後半戦は9登板、5勝4敗、防御率3.39と苦しんだ。14年も前半戦は9勝1敗、防御率2.23だったのに対し、後半戦は2勝3敗、防御率3.24。特に6連戦が続く8月は体の負担の大きい二刀流には試練となりそうだ。
今季開幕前に大谷は「(20勝&20発の)期待を超えられるように頑張っていきたいなと思います」と誓っていた。3つの難題をクリアし、人類初の大偉業を期待したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count