課題と収穫が交差した開幕戦 現地で田中将大の投球はどう評価された?
女房役はツーシームを評価「よく動いていた」
アストロズのヒンチ監督は試合前、「調子がいいときは30~35パーセントの割合で速球を投げる。良くないときはその率が下がる」と分析していた。野球の米データサイト「Fan Graphs」によると、5日のアストロズ戦では速球の割合は全体の26.4%にとどまった。一方でスプリットは50%弱。ヒンチ監督の分析通りだと、調子はあまり良くなかったと見ることができるが、気温2度で強風が吹くコンディションだったことを差し引けば、難しい状況にうまく対応したと見ることもできる。
オープン戦で4試合に投げて防御率7.36と不調だった右腕への懸念が完全に払拭されたわけではないが、力強さは増した印象だ。マッキャン捕手も「シンカーが良く動いていた。打者のタイミングをうまく外していた。いい投球だった」と評価した。
次回先発が予定されている10日のタイガース戦は同じくらいの厳しい寒さが予想される敵地デトロイト。フォーシームをほとんど投げず、ツーシームを軸とした投球で試合を作ったことは次につながりそうだ。課題と収穫のあった登板を次回に生かせるか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count