なぜ多くの名物アナが存在? メディアも球団の一員、米国の野球放送とは
ファンに愛される名物アナウンサーが誕生する米国
ビン・スカリーやハリー・キャリーという名前をご存知だろうか。彼らはメジャーリーグの名物アナウンサーとして長らく野球ファンを楽しませてきた。
ビン・スカリーさんはロサンゼルス・ドジャースの専属実況アナウンサーとして67年目を迎えているが、2016年シーズン終了後に輝かしいキャリアに終止符を打つことになる。ドジャースタジアムへ繋がる道が「ビン・スカリー・アベニュー」へと改名されるほど、彼の人気は絶大なるものだ。
ハリー・キャリーさんもいくつかのチームで実況を経験し、最後の16年間はシカゴ・カブスのテレビ専属実況アナウンサーを担当。今や歴史あるリグレー・フィールドの外には銅像が建っている。
これだけファンに愛される名物アナウンサーがなぜ誕生するのか。それは、メディアと一体となる構造がメジャーリーグ各球団に存在するのではないだろうか。