ホープがぶち当たった壁 迷える若鷹・上林誠知はヤフオクドームでこそ輝く

一番底までは落ちていない、「どん底であれば、打てる球にも手が出ない」

「納得できる打撃ができていません。狙って打ったボールでも詰まったりする。それはバッティングバランスの問題もあるし、やっぱり悩んでいるからなんでしょうけど」

 プロ3年目の20歳は「打席で構えるときに右肩を入れすぎてもダメだし、開きすぎてもダメ」と、体の開きについても試行錯誤を繰り返す。ただ、決して一番底まで調子が落ちているとは思わないという。

「どん底であれば、打てる球にも手が出ない。今はバットに当てることができている分だけいいのかな、と」

 5日にはヤフオクドームで今季初の親子試合が行われ、2軍選手たちは久々に“活躍すべき舞台”でゲームを行った。ホームランテラスを除くヤフオクドームと同サイズのタマスタ筑後に慣れてきた若鷹たちは「テラスがある分だけ(外野フェンスが)近く感じる」と口を揃える。

 昨季までの本拠地・雁の巣球場と比べると、ヤフオクドームは確かに大きな球場で、威圧感も感じていたことだろう。だが、それを狭く感じる今は、ヤフオクドームで活躍する自分をイメージしやすくなった。

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