ロッテドラ1平沢が2軍戦で地元“凱旋”「声援をくれてすごくうれしかった」
1軍目指し奮闘中「まだまだ課題ばかり」
ロッテの平沢大河内野手が9日、宮城・利府球場で行われたイースタン・リーグ楽天戦に「7番・遊撃」で先発出場。プロ入り後、初の故郷での試合で1安打を放った。
スターティングメンバーが発表され、ロッテの「7番」で平沢の名前がコールされると、楽天ファンからも拍手が沸き起こった。「練習通りにプレーできればいいなという気持ちで臨みました。(ロッテの)ホームでもないのですが、声援をくれてすごくうれしかったです」。会場の利府球場がある宮城県利府町と、平沢が生まれ育った多賀城市はお隣。平沢の実家から球場までは車で15分ほど。ドラフトでくじ引きの末に逃したが、“地元”のヒーローの凱旋に楽天ファンは温かかった。
見せ場はすぐにやってきた。1回裏の守備。1番・島内はカウント1-1からショートライナー。2番・伊東は初球をショートゴロ。「打球が来たことになって、すごく楽になった。やりやすくなりました」と、すぐに試合に入り込めた。7回には緩いゴロを捕球した後、送球がわずかにそれてセーフとしたが、8回にはセンターに抜けそうな打球に飛びついて好捕した。
楽天の先発は安楽。2日の対戦では3打数2安打だったが、この日は第一打席で粘ったものの146キロに空振り三振。4回の第二打席は、同点に追いついた直後の追加点を奪うチャンスで巡ってきたが、安楽の力ある145キロを打ち上げてファーストファウルフライに打ち取られた。
「インコースを攻められた中で対応はできたので良かったかなと思いますが、結果がダメだったので、修正していきたいと思います」
安楽には抑えられたが、7回、代わったばかりの楽天2番手・山内からセンターとライトの間にシングルヒットを放った。「1本くらい打ちたいなと思っていたので、ホッとしました」と平沢。9回は無死2塁でレフトへライナー性の当たりを打ったが、結局、この日は4打数1安打だった。