マイナー拒否の金賢洙、幸運2安打デビュー 「晴れてメジャーリーガーに」
チームは球団タイ記録の開幕5連勝、「貢献できたということは本当に嬉しい」
昨年まで韓国・斗山で通算打率.318を記録していた金は、FAでオリオールズと2年総額700万ドル(約7億5600円)の契約を結んだものの、オープン戦ではメジャーの投手に大苦戦。17試合で打率.178、OPS(出塁率+長打率).402と散々な成績に終わっていた。
オリオールズは金を開幕からマイナーでプレーさせることを決断したが、本人は契約を盾にこれを拒否。契約には、球団側が選手側の了承なくマイナーへ降格させることができないという条項が盛り込まれていた。結局、金は開幕をメジャーで迎え、地元メディアの「BatimoreBaseball.com」が「とてもおかしなことが起きている」と辛辣に伝えるなど、波紋を呼んでいた。
開幕4試合は出番のなかった金だが、5試合目でようやく出場機会を得て、強運ぶりを見せつける2安打をマーク。チームも開幕5連勝と勢いに乗っている。
記事では「キムは晴れてメジャーリーガーとなったことを嬉しく思っている。しかし、チームを球団記録タイの開幕5連勝となる5-0の勝利に導く手助けができたことには、もっと喜びを感じている」として、本人の以下のコメントを伝えている。
「貢献できたということは本当に嬉しい。それこそが打席でいつも成し遂げたいことだから。チームに貢献するためにベストを尽くしていくよ」
開幕前は思わぬ形で話題を呼んでしまったが、レギュラーシーズンではバットで存在感を見せることが出来るだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count