防御率1.71も0勝2敗 大谷翔平は“負のスパイラル”抜け出せるか
好投も未勝利続く日ハム大谷、初完投の楽天戦3つのポイント
日本ハムの大谷翔平投手が「負のスパイラル」に陥り、今季2敗目を喫した。
10日の楽天戦(コボスタ宮城)で3度目の先発登板。8回6安打1失点で今季初完投したものの、打線の援護に恵まれず、またも初勝利はお預けとなった。
最速156キロの直球で中盤から状態を上げ、5回から4イニング連続で3者凡退に抑えたが、チームは0-1で完封負け。3連勝中だったコボスタ宮城ではプロ初黒星となった。
昨年は3、4月で5勝を挙げ月間MVPに輝いたが、今季はここまで防御率1.71も3試合未勝利。3つのポイントから、10日の投球を振り返った。
○不安定な中継ぎ陣
中継ぎエース・宮西は8日の楽天戦で1軍復帰したばかりで、昨季ブルペンを支えた石井、白村は2軍調整中。さらに、腰椎捻挫した有原の戦線離脱で、中継ぎの新人左腕・加藤を先発へ回した前日9日は井口、谷元、宮西、高梨、マーティン、守護神・増井と6人の救援陣が稼働した。21歳とはいえ、今やエース。試合前から完投を頭に入れた投球となった。
「昨日は結構(中継ぎ投手を)使ってましたし、最後まで1人で投げたい気持ちはありました。走者を出した後の方が大事。『1本ぐらい打たせてもいい』というぐらいの気持ちで投げてました。負けた以上は納得はしませんが、全ての試合で完封できるわけではないので。余力を残しながら投げられたのは良かったですけど、ゼロがやっぱり1番いい。 余計な点はあげない方がいい」