大谷翔平、敵将も驚く“変身”で初勝利 女房役は「こういう投球も出来る」
本調子ではない中で待望の初白星、女房役は「怪物と言えども人の子」
決して本調子と言えない中での待望の白星。女房役の大野は大谷の引き出しの多さを称えた。
「翔平はこういう投球も出来る。怪物と言えども、人の子。全て三振を取れるわけでないし、全部が150キロ超のボールを投げるわけでもない。もちろん苦労もあるし、自分の出来ることをやっている」
試合中には投げ急ぎで崩していた投球バランスをイニング間に自ら修正。吉井投手コーチは「軸足に体重をしっかり乗せてから投げるようにしていた」と明かした。この日の4与四球は全て序盤の3回まで。試合が進むにつれ、コントロールも安定した。
開幕からのクオリティースタート(6回以上を投げて自責3以下)は6試合目で止まった。完投勝利でも物足りなさも感じさせるのは、周囲を圧倒する能力を持つ大谷だからだろう。
大谷の投球を「情けない投球」と辛口評価した栗山監督。だが、最後にこう付け加えていた。
「でも、あそこから立ち直れるのは、逆にすごい能力だと思う」
チームの連敗を2で止める初勝利の裏には、勝負所で冴えた大谷の修正能力の高さがあった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count