ついに70歳の打撃投手誕生 ロッテ池田寮長はなぜ投げ続けられるのか
田淵氏のプロ1号被弾、ONと対決も…いまだ四十肩と無縁、1日腹筋500回&1万5000歩以上
「たいしたことはないよ。ただ投げているだけ。おれの人生、不器用で出来ることがこれしかなかっただけだよ」
周りからどんなに持てはやされても、本人はひたすら謙遜をする。しかし、スピードこそ100キロ満たないまでも、ストライク率は9割を優に超える。四十肩とは無縁で1日腹筋500回と1万5000歩以上歩くことを日課とする男はとても古希とは思えない。なによりも生きるレジェンドが今なお、球界の第一線にてドラフト1位ルーキーで18歳の平沢大河内野手(仙台育英高校出身)らこれからのプロ野球界を背負って立つ選手たちの成長を願い、普通に投げている事実が尊い。
あの伝説の名打者・田淵幸一氏のプロ1号本塁打を甲子園で打たれた男。そして日本球界の誇るONとも対決したことがある投手が今なおマリーンズのユニホームを着てマウンドに立っているという現実は、高齢化社会が問題となっている今の日本において大きな希望となるはずだ。
誕生日前日の4月30日。まだ20歳になったばかりの若い選手たちと雑談をしていた。若い選手が「自分はアンラッキーですよ」とぼやいた時、声を大にしていった。