元阪神助っ人がイチローとの衝撃エピソード披露 バット無断使用、結末は…

マリナーズ時代の衝撃エピソードとは…

「シアトル時代に私は同僚でした。タンパベイに遠征で行きましたが、彼はバットをすごく大事にしていました。過保護と言ってもいいほどです。彼は除湿剤を入れて丁寧に保存していました。全てが最高の状態で、彼の貴重な収集物のようでした。

 私は当時不振でした。彼に“バットを試合で使っていいか?”と聞いたら、“ノー”と断られました。私は“頼むよ。バットを使わせてくれないか”と食い下がったのですが、ダメでしたね。私は日本でもプレーしていました。当時はチームメートや通訳に溶け込もうとしていたのですが、日本は文化的にノーと言うのが難しい文化でした。(日本人にノーと言われたことは)初めてでした」

 2割2分2厘、3本塁打と結果を残せなかった阪神の1年間で「ノーと言えない日本人」という文化的側面を感じていたというペレス氏。ただ、安打製造機のバットを借りて不振を脱出したいという切なる思いは、最後まで諦めきれなかったようだ。同氏は続ける。

「私はイチローが即座にノーと言ったことがショックでした。彼は他の方向を見やるようにしていました。それでも、私はあまりに不振だったので、彼のバットを使うことにしました。私はそれほど必死だったのです。私は彼のバットを掴み、打席に入りました。打席で“イチ”と呼びかけると、彼はすごく立腹していました」

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