中村晃と寺原が投打のヒーロー SB逆転勝利も「もっともっと練習しないと」

ピンチ切り抜け今季2勝目の寺原「初球の入り方が大事」

 一方、8回表1死一、二塁の場面でマウンドに上がったのは寺原隼人。ウィーラーを二塁ゴロに打ち取るも、なお2死二、三塁のピンチ。ここで今江敏晃を空振り三振に切り、相手の追撃を許さなかった。その裏にチームは逆転して今季2勝目。「とにかく点を取られないように全力で投げた」と言う寺原は、会見でベテランらしい話を展開した。

「ランナーがいる場面だろうと先発だろうと、初球の入りの大切さに変わりはない。キャッチャーと1球目の入り方を話し合って、しっかりと初球を投げることが大事」

 ふと見ると、寺原の右手には(この日が誕生日の)「髙田選手へ」と書かれた紙袋が。「ヒーローインタビューの後、ファンから『渡してください』って頼まれて。パシリさせられちゃいましたよ(笑)」と言いながら、楽しそうな笑顔のまま髙田への“おつかい”を果たすべくロッカーへと消えていった。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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