日ハム栗山監督、巻き返しへ手応え 主砲中田は負傷も「4番は外れない」
故障者続出に「不安はある」も…負傷交代の中田は「ケガしたって行ってもらう」
――9回の攻撃を振り返って。
「みんなが粘って、ああいう形になった。『点を取るならどんな形でもいい』とこちらが動く中で、(9回無死一、二塁で)陽岱鋼に送りバントをしてもらったけど、主力選手が後ろを打つ打者に『さぁ任せた』という空気を作ってくれた。そういう雰囲気が良かった。ああいうのが、本当のつなぎの野球。(西川)遥輝もそう。全力で走っているから。足が速い、遅いではない。精いっぱいやるのがいい。そういう一生懸命さが明日につながっていく」
――西武のミスでもらった点も多かった。
「5回の1点目も(中島)卓也が一生懸命走っているから。ああいうプレーが全て試合展開につながっていると思う。横尾も(9回1死満塁で)三振したけど、アプローチの仕方は良かった。次につながっていくと思う。(首脳陣から選手へは)『出来ることをしっかりやってくれ』とお願いしている」
――9回に大野に代打を送った。延長戦に入れば、外野出場が続いていた近藤を捕手で使う起用する考えだった。
「近藤には『試合前から行くよ』と話をしていた。元々、キャッチャーだから。(不安視された)膝の状態が良くなってきたから」
――チームは初の貯金生活。
「いかに貯金を作るかはあるが、(17日からの)ホークス戦前の、この3連戦は重要になると思っていた。まずは最初の試合を取れただけでも良かった。いい形で取れたので、明日に何とか生かしていければいい。マイナスになったら面倒くさいんだけど 、プラスになることは全然関係ない」
――市川が6回守備で二塁スローイニングする際に、右手親指と打者のバットが接触して途中交代。9回の守りでは、4番の中田が右股関節を痛め、負傷交代した。
「これだけ故障者が出ていれば、不安はある。ただ、何度も言うように、その時のベストメンバーで戦っていくだけ。心配しすぎているから。大丈夫。ケガしたって行ってもらう。4番は外れない」
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count