サブローからは「もっと長く」のリクエスト ロッテ名物アナウンス誕生秘話
今後の夢は…「まだ一度も味わっていないので」
マリーンズになって今年で25年目。当時子どもだったファンが、自分の子どもを連れてスタジアムに来るようになった。そんな姿を見て、ファンにはこれからも末永くマリーンズを愛してほしいと話す。そして今後の夢は、千葉のファンと優勝を味わうことだ。
「日本一になったとき、たくさんのファンの方々に『おめでとう』と声をかけていただきました。ビジターだったこともあり、あまり実感がなかったのですが『優勝ってすごいな』と思いました。まだホームでの優勝を一度も味わっていないので、QVCマリンフィールドで優勝して欲しいです」
谷保さんは、野球にかかわる仕事ができて、本当にありがたいと話す。
「試合が終わり『試合終了でございます』とアナウンスするとき『今日も無事に試合が終わった』という気持ちとともに、そのありがたさを噛みしめています」
大好きな野球をたくさんの人に楽しんで欲しいという思いが込められたアナウンスは、マリンフィールドの風に乗って、今日もファンの元に届く。
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篠崎有理枝●文 text by Yurie Shinozaki