DeNAドラ1今永に他球団も最大級の評価 直球の質はチェン、杉内クラス?

阪神・金本監督も「高めの真っ直ぐはちょっとやそっとじゃ打てない」

 ただ、黒星がついた2試合もゲームは作っており、特に2度目の対戦では14三振を奪う快投ながら、阪神先発・岩貞の前に味方打線が抑えこまれて敗れていた。その試合の前に、阪神の首脳陣は今永に警戒を強めていたと野口氏は明かす。

「金本監督は『あの高めの真っ直ぐはちょっとやそっとじゃ打てない。それがストライクゾーンに来るから、手を出さざるを得ない。(攻略するには)よっぽどの工夫が必要だ』と言っていました。片岡打撃コーチと濱中打撃コーチも『久々にあんな真っ直ぐを見た』と口をそろえていました。片岡コーチは『チェン・ウェインと同等だ』と言っていて、濱中コーチは『全盛期の杉内みたいだ』と例えていましたね」

 中日から大リーグのオリオールズに移籍し、現在はマーリンズで活躍を続けているチェン、そしてソフトバンクと巨人でエースとして君臨し、今季は右股関節手術からの復帰を目指している杉内ら、名左腕と同等のストレートを持っていると、ライバル球団は評価している。

 また、最近3試合で8四球となっているが、それでも7試合46イニングで計10四球。野口氏は「コントロールもいい」と言う。他球団が攻略の糸口を見つけるならば、直球以外を狙う形になりそうだ。

「例えば4月29日の試合では、陽川の2ラン1本で負け投手となりました。『阪神が打つんだったら抜けた変化球だろうな』と思って見ていたら、あの試合で初めて失投になったチェンジアップを陽川が見事に捉えました。真っ直ぐを打つのはちょっと難しいですよ」

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