MLB右腕が先発登板間に名門大学卒業 「前十字靱帯を切ったことに感謝」

チームメイトも称賛「これはすごい功績」

 地元紙「トロントスター」電子版では、チームメイトであり親友でもある先発アローン・サンチェスの言葉を紹介。

「努力のたまもの。どれだけ大変なことなのか、どんな経験だったのか、分かる人は多くないかもしれない。(リハビリに勉強に)長い1日がどれだけあったことか。睡眠時間を削ったことがどれだけあったことか。卒業準備とリハビリを平行して達成した上に、北米でも屈指の名門大学を卒業したんだから、これはすごい功績だよ」と自分のことのように喜んだという。

 ストローマン自身は「まさか前十字靱帯を切ったことに感謝する日が来るとは思わなかった。でも、おかげで人間として大きく成長できたよ。大学も卒業できたし、心身ともに強くなれた。昨年の夏にデューク大学に戻れたおかげで、今とてもいい状態にある」と、怪我に感謝(?)していると球団公式サイトは伝えている。

 マイナーリーグでは、オフシーズンを利用して大学に通う選手もいるが、メジャーレベルでは非常に珍しい例だろう。メジャーでは、現時点で野球に専念することと同時に、野球を辞めた後の第2の人生も踏まえた人生設計を奨励する風潮にあるが、それを達成したストローマンは、野球少年たちにとってもいい手本となりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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