阪神、球児“復活”と新星台頭で「今季分岐点に」 上昇気流に乗る可能性も

“復活”の球児は「球場の雰囲気を作れる選手」、守護神復帰も!?

 阪神の藤川球児投手が18日の中日戦(甲子園)で9回を3者凡退に抑え、日本復帰後初セーブを挙げた。続く19日の試合でも同点の9回に登板し無失点。直後の原口のサヨナラ打を呼び込み、甲子園で日本復帰後初白星。セーブ&甲子園初白星ともに、2012年以来4シーズンぶりだった。

 阪神は2連勝で中日に勝ち越し。甲子園は2試合連続で熱狂的なムードに包まれた。20日の試合では延長戦の末に広島に競り負けたが、この日も延長10回に救援で登場した藤川は3連投でも安定した投球を披露した。

 18日の試合を現地で解説してた阪神OBの野球解説者・野口寿浩氏は、「今シーズンのすごく大きな分岐点になっていく試合だった」と指摘。阪神が上昇気流に乗る可能性もあると見ている。

 今季、4シーズンぶりに阪神に戻ってきた藤川は、シーズン開幕から先発ローテーションに入った。しかし、成績が伸びずに苦しみ、中継ぎに配置転換。そして、本来の“居場所”である9回のマウンドで鮮やかに蘇った。18日の試合は13球すべてが直球で3者凡退。現役時代に捕手として藤川の球を受けることも多かった野口氏は言う。

「球は少しずつ良くなってきている。浮き上がるボールが行き始めている。全部ではないですけど。球児は1イニングで力を爆発させる投げ方を身につけている。だから、そういう投げ方をしていけばいい。原点回帰があそこ(9回の1イニング)なんです。

 指にボールをしっかりとかけ始めた。堂上は147キロの真っ直ぐで空振り三振に仕留めましたが、あの球は浮き上がっていました。ただ、次のバッターの亀澤に打たれたインコースの球は、指にはかかっていたけど、タイミングがずれてスピンが効いてない球だった。まだ全てがスピンの効いた球になっているわけではない。でも、間違いなくそういうボールが出始めたので、復活は近いかなと」

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