夢の続きをもう1度― 佐賀北、2007年甲子園V腕が母校へ

優勝以降、聖地での勝利がない佐賀北

 今年の4月。同校の教師になり、野球部の副部長に。選手の指導に汗を流している。佐賀北は2007年の全国制覇した後は、2012、2014年と夏の甲子園に出場も初戦敗退。あの決勝戦以来、聖地での勝利がない。

 優勝メンバーがその後、教育実習などで母校に戻り、野球部員にアドバイスを送ったことはあったが、今回はコーチの肩書きとして、それも当時のエースが戻ってきたことは伝説の継承に期待がかかる。勝ちきれないチームからの脱却へ。夢の続きが再び、見られるかもしれない。

 佐賀北にはあの時の優勝を見て、百崎敏克監督の下で野球をしたいと入学してくる部員も多い。指揮官にとっても当時の優勝を知る選手のカムバックは心強く、チーム力のアップにつながることを確信している。

 久保さんの復帰で、また県内の有望な中学選手が佐賀北に集まる期待もある。何よりも「最後まであきらめないこと」など、全国制覇経験者の技術面、メンタル面の指導は選手の大きな成長へつながる。今夏の佐賀北の戦いに注目が集まりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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