ホークス工藤監督、今季最多の貯金15にも「大丈夫と思うと、隙が生まれる」
「貯金が増えることはありがたいが、減ることもある」
「ファームで2試合投げたが、上(1軍)の雰囲気ということもあるし、今日はあまり気にしていません。いや、少しは気にしてるかな。修正というよりも、彼の中でのリズムが乱れたときに四球、四球と出してしまう。そこのところをどうするか。1つ1つのボールは悪くない。腕をしっかり振って投げてこそなんだが、その前にいろいろと考えてしまうことが自分のリズムを崩す。そこは時間を作って中田くんと話をしてみようと思う」
これでチームは4連勝。貯金は今季最多の15となったが、工藤監督の言葉は一貫している。
「どことやっても勝ち越せるようにやっていきたい。連勝しているから大丈夫ということはない。貯金が増えることはありがたいが、減ることもある。目の前の試合をしっかり戦っていくだけ。貯金があるから大丈夫と思うと、隙が生まれるからね」
交流戦前の最後のカードは、2位ロッテとの敵地3連戦。首位攻防戦という“肩書き”は気にせず、いつもどうりに「カード勝ち越しを狙う」だけだ。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura