ホークス、“変わらぬ工藤流”こそ強さの証 史上最多貯金18で交流戦へ突入
昨年から一貫した短期目標は「目の前のカードに勝ち越すこと」
「ここまで6勝1敗が3人(武田、和田、バンデンハーク)いて、さらに4勝(千賀)、3勝(東浜)もいるってなかなかないことだと思う。それだけコンディショニングも考えてやってくれているし、1つの競争だからね。自分の力が足りないなと思うところはもっともっと勉強していけばいい」
そして昨シーズンから一貫しているのが「目の前のカードに勝ち越すことが目標」という姿勢だ。その姿勢は選手たちの間にも完全に浸透し、それがベンチでの「(塁に)出ようぜ」「つないでいこうぜ」の声にもつながっている。
カード勝ち越しを狙う姿勢は、もちろん交流戦でも貫かれる。セ・リーグについては「データがないからやってみないとわからない」と語りながらも、昨シーズン監督1年目での交流戦の経験をどう生かしていくのかが注目される。
「みんなが頑張ったおかげで大きな貯金をもったまま交流戦に入れるが、貯金があるからと考えるのではなく、3連戦で勝ち越すことを考えて戦っていく。追いつかれても逆転した昨日(29日)の試合のように、みんながお互いに助けって、かばい合っていい形で勝てている。DHのないビジターでは、作戦上、早め早めの投手交代ということもあるが、(監督2年目で)落ち着いて交流戦に入ることができる」
交流戦は6連戦が3週間続くハードな日程となるが、工藤監督は「投手13人、野手15人というのは変えずにやっていくつもり」だと話す。