ホークス、“変わらぬ工藤流”こそ強さの証 史上最多貯金18で交流戦へ突入
交流戦でも戦い方は同じ、「これがセ・リーグ用の野球です、なんてできない」
「6連戦なのでブルペンの使い方も考えないといけないが、基本的に投手は(これまでの)シーズン通り。先発は7回までいってほしいし、できるのなら最後まで投げてほしい。ただビジターで接戦になって、ここは1点欲しいと思えば早めに切り替えるだろうけど」
また、ここまでDHで出場している長谷川勇也のビジターでの使い方については「本人とも話をしてから決める」と、ここでも選手との会話を重んじる。
「交流戦のあともシーズンは続くわけだしね。こっちがこうしてと言うのは簡単だけど、選手のコンディションを含めてしっかり考えていかないと」
昨シーズンも交流戦で勝率1位を勝ち取り、その後リーグ優勝まで一気に突き進んだソフトバンク。ここまでの独走体制を固めた今、ソフトバンクだけは日本シリーズに向けて相手を見定める“前哨戦”ともいえる。
それでも、工藤監督は「しっかりとホークスの野球ができればいい」と平常心で臨む覚悟だ。「だって、これがセ・リーグ用の野球です、なんてできないじゃん」――ソフトバンクは“いつもの野球”で、今年もセ界征服を成し遂げそうだ。
【了】
藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura