防御率、勝利数で投手2冠のロッテ石川 自身4連勝を呼んだものとは?

阪神戦も7回途中1失点、ピンチで自然とギアが上がるエース

 ロッテの石川歩投手が快投を続けている。今季9試合目の登板となった8日の阪神戦でも、6回2/3で10安打を浴びながら1失点。リーグトップタイの6勝目を挙げた。

 ピンチになれば、自然とギアが一段、二段とあがっていき、相手打者を抑え込む。エースたる所以だろう。阪神戦では、「感覚がよくない。真っすぐのコントロールもよくない。狙ったところにいかない」と話したように、ストレートがシュート回転して甘く入り、7回に福留に146キロのストレートを左前に運ばれ1点差にされた。決してベストとは言えない調子の中だったが、最小失点で切り抜けた。

 7回は益田の救援を仰いだものの、9回は西野が締めて2-1で勝利。石川は6回まで阪神打線に決め手を与えず。チームは負ければ今季初の4連敗となるところだったが、阻止した。

 石川は自身4連勝で、防御率は1.16に。防御率もリーグトップとなり、6人が6勝で並ぶ勝利数とともに現在、堂々の投手2冠。なぜ勝ち続けられるのか。

「勝ってはいるが自分では不安」と漏らしている石川だが、決め球のシンカーは慣れぬセ・リーグの打者には、極めて有効だった。初回、先頭の鳥谷に146キロの速球を右前打される不安な立ち上がりも、北條をカーブ、福留、ゴメスをシンカーで3者連続三振に仕留めた。

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