対戦相手が明かす「打者イチロー」攻略の難しさ「運命を受け入れろ」
対戦投手「運命を受け入れろ」、同姓スズキ「バットに当てるのが上手すぎる」
打者イチローについて、9日(同10日)に先発するベテラン投手エルビン・サンタナは、対戦を重ねる間に「運命を受け入れろ」という結論に達したそうだ。
サンタナにとってイチローは現役で一番対戦回数の多い打者。イチローはこれまでサンタナから30安打を放っている。「外角低めに投げてもレフト方向に打球を運ぶ。エンゼルス時代に左翼と右翼をそれぞれファウル線近くに守らせて、中堅をライト寄りにする守備シフトを敷いたことがあるんだ。そしたら、見事に左中間に打たれたよ」と、対策を立てても、その裏をかかれた体験を振り返ったという。
同じ「鈴木」姓を持つハワイ出身捕手カート・スズキは、数え切れないほどイチローと対戦した捕手の苦悩を明かしている。「いろいろな配球を試して、願わくばフライを打ち上げてくれることだな。ボール球だと思っても、なぜかバットに当てるのが上手すぎて、大きなバウンドの内野安打にしてしまうんだ」とアウトの取りづらさを語ったそうだ。
3000本という大台に一歩一歩近づく42歳ベテランは、対戦相手を悩ませ、そして大きな尊敬を集め続けている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count