イチロー、地元紙に語る 日米通算で最多安打更新は「大きなことではない」
マッティングリー監督は評価、日米通算記録は「間違いなく正当だ」
記事では「彼は土曜日にメジャー3000安打の方がローズ超えよりも意味深いと示唆した」と伝えている。実際に、イチローは「そちらの方が少し重要と感じることの方が自然かもしれませんね」と語ったという。
ローズは以前から、イチローが日米合算で記録を超えるのならば、自身の記録にマイナー時代の427安打も加えるように主張している。ただ、イチローも日本の2軍でヒットを打っており、比較するならこれを加えるべきだという声もある。一方で、ヤンキースでMVPに輝くなど、現役時代に名打者として名を馳せたドン・マッティングリー監督は、日米通算安打を公式とする意見に賛成していると、記事では伝えている。
「比較は難しいね。でも、どう切り取ろうとしても、すごいヒットの数だよ。私は(日米合算安打を)正当な数字だと思う。我々は日本からやってきた数多くの選手を迎え入れてきた。そして、彼らはすごく成功している。現時点で野球はとてもグローバル化を進んでいる。偉大な選手は世界中にいる。だから、私はそれ(通算安打数)を絶対に過小評価したくないんだ」
マーリンズでも、エース右腕ホセ・フェルナンデスはキューバ出身、今季絶好調のマルセル・オズナ外野手はドミニカ共和国出身。そして、今季加入した元中日のチェン・ウェイン投手は台湾出身だ。
指揮官は記事の中で、「彼がここで3000安打に到達しようとしている事実がある。日本のヒットも質の高いピッチャー相手のものだ。基本的にメジャーでプレーできるレベルの選手たちだ。だから、(日米通算安打は)間違いなく正当だ」とも語っている。
アメリカで注目と議論を呼びながら、イチローはローズの世界記録まであと少しのところまで近づいている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count