四国IL選抜、ジャッカルズとのタイブレーク制す 北米遠征通算3勝2敗に
打線同様、集中力光ったリリーフ陣
先頭の9番橋本球史(徳島インディゴソックス)が四球で出塁すると、北米遠征ではじめて1番に座った林敬宏(愛媛マンダリンパイレーツ)が確実に犠打を決めチャンスを拡大。その後、2死二、三塁から連日活躍を見せている4番・ザック・コルビー(高知ファイティングドッグス)が左打席に立った。
勝負は1球で決まった。インコースやや真ん中寄りのストレートに逆らわずショートの頭を越える執念の逆転タイムリー。ここに失策も絡みなおも2死二塁から5番小林義弘(徳島インディゴソックス)も初球攻撃。強い二塁への当たりが失策を呼び込み一挙3得点。この場面における積極性、集中力の高さは見事だった。
原田を継いだリリーフ陣も打線同様の集中力が光った。リーグきっての速球派・佐藤 宏樹(愛媛マンダリンパイレーツ)も8回裏に同点本塁打を許すも、7回から2イニングを投げて3奪三振。9回裏には最速149キロの高知ファイティングドッグスの守護神・平良成がアウト3つを全て三振で仕留める圧巻の内容。
さらに10回裏には北米遠征5試合中4試合目の登板となった鉄腕・間曽晃平(香川オリーブガイナーズ)が抑えて、試合は延長11回。無死二塁からの「10回からの継続打順・タイブレーク制」で決着をつけることになった。
カブキJAPANの攻撃は2番・四ツ谷良輔(愛媛マンダリンパイレーツ)から。ここで四谷は二ゴロで確実にランナーを三塁まで進めると、松澤裕介(香川オリーブガイナーズ)、ザック、小林の3、4、5番がこれぞ「勝機一瞬」をつかみ取る三連打。特に1死一、二塁から5番小林が打った左中間2点二塁打は、キャンナムリーグ首位のニュージャージー・ジャッカルズの兜を脱がす決定的一打となっている。
その裏は、間曽がタイブレーク制で背負った二塁走者は大勢に影響なし。我慢強く抑える投手陣にクリーンナップが応え、3試合ぶりの北米遠征3勝目。次の試合へ向けて勢いを乗せる勝利になった。