日本ハム矢野、4年ぶり代打アーチは家族に捧げる“愛情弾”

準備欠かさぬベテラン35歳の1発に「感動した」と指揮官

 今季は巨人時代からの古傷である右膝の違和感で開幕2軍スタート。5月27日の楽天戦(コボスタ宮城)で1軍昇格したが、試合前まで打率.143(7打数1安打)、0打点だった。それでも、日頃から準備を欠かさない35歳。この試合では試合序盤の3、4回からベンチ裏で準備。今季初アーチにつなげた。

 「足のこともあったので、『(スタンドへ)いけ』と思ってました。まさかいくと思わなかった。(人工芝の硬い)札幌ドームではきついところもある。付き合いながらやっていきたいです」

 2点リードの9回裏に守護神・増井が筒香に同点2ランを被弾。決勝弾とはならなかったが、勝負強い打撃を取り戻したのは確かだ。

 「明日も試合は続く。今日も同点に追いつかれているわけだから、勝負は厳しいなと改めて思いましたし、気を引き締めて明日からやっていこうと。明日から切り替えてやっていきます」

 栗山監督から「感動した。謙次らしさが戻ってきた」と絶賛されたプロ14年目。今後も、ここぞの一打に期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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