四国IL選抜、ジャッカルズにサヨナラ負け 「健闘」からその上へ這い上がれるか
平良「自分のなかで反省しないといけない」
また9回表に一時勝ち越しの適時打を放った平間も北米遠征ここまで10打数4安打3打点で2盗塁。徳島インディゴソックスとのチームメイト・橋本球史との二塁手争いは、チーム内の戦力の底上げに大きな力を与えてくれるだろう。
一方で、前日の試合後に指揮官も厳しく指摘した「終盤での慎重な配球」がこの日、成しえなかったことは大きな問題。再度の失敗を見逃してくれるほどキャンナムリーグ上位は甘い世界でないことは、バッテリー陣が肝に銘じておくべきだ。表面上は「健闘」だが、その内部にある「屈辱」を晴らしていかなければ、さらなる成長は望めない。それは先人たちが結果で示している。
かくして次戦への大きな宿題も抱え、通算成績3勝3敗としたカブキJAPAN。ニュージャージー・ジャッカルズの3連戦最終戦は、現地時間6日19時05分(日本時間17日8時05分)から行われる予定だ。
四国アイランドリーグplus ALL STARS
1000000220 5
0201000021× 6
ジャッカルズ
四国アイランドリーグplus ALL STARS:木下、フィリップス、嘉数、平良、岸本-垂井
ジャッカルズ:Sosa、Sheehan、Robert Stock、Stokes-Richard Stock
○中島輝士監督
「勝てる試合で負けてしまった。ガンガン打たれて点を獲られたんじゃなくて、抑えられる場面で失点したのがもったいない。やはり野球は何が起こるか分からないから、抑えられる場面でしっかり抑えないと。今日は(北米遠征初登板のバレット・)フィリップス(高知FD)はよく投げたけど。4日間で3試合が延長戦。ちょっと中継ぎ陣が疲れてきていますね」
○平良成投手(高知FD)
「(9回裏2死二、三塁から1番に同点打を打たれたシーンを振り返り)あの場面では『フォアボールでもいいかな。攻め切ろう』と思ったんですけど、どこかしらストライクを獲りに行ってしまった。気持ちのなかでちょっと緩んだ部分があったんですかね。初球のパスボール(記録はつかず)もあって、ふわっとしてしまったというか。自分の投げるケースは、勝敗に直結する場面が多いと思います。ですから、歩かせてもいい状況で真っすぐで勝負しに行った点は今日、自分のなかで反省しないといけないなと思います」
○平間隼人内野手(徳島IS)
「自分としては調子がよかったので『出たら絶対行ってやろう』と。結果が欲しかったです。(途中出場で2安打2打点と)チャンスで打てたのが一番うれしかったです。点が欲しいところで取れたので。流れ的にも良かったですね。キャンナムリーグのピッチャーは真っすぐが多くて。速いんですけど、真っすぐだけであれば対応はできる。アイランドリーグのピッチャーよりも速いですけど。動く球もそう気にはならないです。ニュージャージー・ジャッカルズとの3戦目は途中から出ても最初から出ても、集中してできるように。チャンスメークしたいと思います」
(記事提供:独立リーグドットコム)
【了】
独立リーグドットコム編集部●文