イチロー“ローズ超え”日米4257安打会見「僕が持っていないはずがない」

偉業達成の瞬間、仲間への感謝、ローズとの比較、今後へ…イチローが語る

 マーリンズのイチロー外野手が15日(日本時間16日)の敵地パドレス戦で日米通算4257安打(NPB1278本、MLB2979安打)とし、ピート・ローズの歴代最多安打記録(4256安打)を抜き去った。第1打席で内野安打を放ちローズに並ぶと、第5打席で二塁打をマークし、“ローズ超え”を果たした。試合後は会見を行い、節目の数字に到達した心境を明かした。

――おめでとうございます。

「ありがとうございます」

――4257安打を積み重ねた率直な感想から。

「ここにゴールを設定したことがないので、実はそんなに大きなことという感じは全くしていないんですけど、それでもチームメートだったり、記録の時はいつもそうですけどファンの方だったりと、ああいう反応をしてもらえるとすっごくうれしかったですし。そこですね。それがなかったら、何にも大したことないです」

――場内の拍手については?

「うーん、僕としては日米合わせた数字ということで、どうしたってケチが付くことは分かっているし、ここに目標を設定していなかったので、あまりやらないでと思っていたんですけど(笑)、でもそれは止められないですから、無視するのも失礼ですし。1本目のファイブフィートの内野安打では、なかなかそれは出来なかったというか。まぁタイですしね。抜いたわけではなかったので。あそこでは絶対出来なかったし。でも、ダグアウトからチームメートが喜んでくれてる姿が見えたので、軽く返したということだったんですけど、さすがに2本目はしないことが僕の矜持だというところが少しありましたけど、それでもああされると、という感じですね」

――チームメートはベンチの中で並んで立って拍手していた。その時の気持ちは?

「(メジャー)16年目なんですけど、アメリカに来て、途中チームメート、同じ仲間であってもしんどかったことはたくさんあったんですね。で、去年このチームに来て、1年一緒にやって、今年メンバーが少し変わったんですけど、チームメートとしては最高のチームメートとハッキリ言える、まぁ“子”たちですよね、もう、年齢差から言えば。本当に感謝してます。彼らには」

――クラブハウスではこれまで節目の記録で色々とやってもらっていたが、今日はそういうのはあったのか?

「今日はこれ(会見)やるために時間がなかったので、ないですよ。本当はこんなこともしたくないんですけど(笑)、お願いされてしまったので」

――日本ではここ数日、社会現象というほどの注目が集まり、号外も出た。

「そうなんですか。別の号外の話も聞きましたけどね」(場内爆笑)

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