ローズ氏息子、イチローの日米合算には否定的も「おめでとう、と伝えたい」
息子から見たレジェンドの共通点は、類い稀なるバットコントロール
トッププロレベルで4000本安打を記録するという驚異の領域に到達したローズとイチローだが、息子から見た2人は「野球に対するアプローチが同じだと思う。全力でプレーしている」と話している。イチローの打撃練習を見たことがあるというローズJr.は、「2人ともコンタクト打者。父もそうだったが、2人とも好きな時に好きな場所へ打球を運ぶことができる」と類い稀なるバットコントロールを共通点として見い出したという。
「もちろん、父の方がいい打者。私のアイドルでもあり、私の大好きな選手だし、なによりも私の父だから」と笑顔でローズ家への忠誠を貫いたローズJr.だが、「イチローの功績は素晴らしいもの」と日本から来た、もう1人のレジェンドへの敬意も忘れない。「2人は本当に生粋の打者。イチローがプレーする姿を見られてうれしい。彼にはさらなる成功を祈りたい」と改めて祝福の言葉を贈っている。
日米通算安打数でローズ超えを果たした試合後の会見で「ピート・ローズが喜んでくれてれば全然違うんですよ」と話していたイチロー。ローズ本人ではないが、その身内から祝福の言葉を贈られたことで、少しは違った思いが生まれるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count