ローズ氏息子、イチローの日米合算には否定的も「おめでとう、と伝えたい」

地元メディアに笑顔で対応、日米合算議論に「私の家族はあまり気にしてはいない」

 マーリンズのイチロー外野手が15日(日本時間16日)に敵地でのパドレス戦で2安打を放ち、日米通算安打を4257本(NPB1278本、MLB2979本)として、ピート・ローズ氏の持つ歴代最多安打記録(4256安打)を抜いた。日米合算成績に対する見解はさまざまで、多くの議論を呼んでいる。渦中のローズは「日本の記録は認めない」と声高に訴え、イチローの健闘を称える言葉はない。だが、騒動の中でやや意固地なイメージがついたローズに代わり、長男ピート・ローズJr.氏が「おめでとう、と伝えたい」と話す様子を、カンザス州の地元紙「ウィチタ・イーグル」電子版が映像で伝えている。

 ローズJr.は、現在カンザス州ウィチタを本拠地とする独立リーグの球団ウィチタ・ウィングナッツで監督を務めている。イチローが父ローズの持つ記録4256本まで残り3本となった時、地元紙のインタビューを受けた長男は、日米合算成績について「含まれるべきではないと思う。もちろん、私はローズ家の人間だからね(笑)」と返答。その一方で「いろいろな議論がなされるだろう。でも、私の家族はあまり気にしてはいない」と心境を明かしている。

 同じ野球人として、イチローに対するリスペクトはやまないようだ。「かつて父がプレーする姿を見ていたように、イチローのプレーを見るのも好きだ」と語る長男ローズJr.は、次なる金字塔メジャー通算3000安打に迫っていることにも触れ、「とてつもない打者だという証拠。彼はそれを証明している。いや、彼はとてつもない打者以上の打者。だから『おめでとう』と伝えたい」と穏やかな笑みを浮かべた。

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