高校野球地方大会開幕迫る U15侍J鹿取監督が今後も侍で見たい選手・投手編

2人目に名前が挙がったのは…「マスターがすごく早かった」

「当時から一番、ボールが速かった。130キロは出たと思います。ここまでの選手になったのは高校に入って、一生懸命練習した証しだと思います。今のフォームを見ると足を上げる時も高く上げて、下半身から力をためている。肩の可動域も広く、腕にしなりがあるのでこちらでもパワーをためて投げることができている。バランスがいいフォームなのでケガをしない投げ方になっていますね」

 鹿取氏はそう評価する。この夏の成績次第では、「第11回BFA U18アジア選手権」(8月30日開幕・台湾)に出場するU-18侍ジャパン日本代表メンバーの筆頭候補となるだろう。

 同氏が藤平に続いて挙げたのは、常総学院(茨城)の鈴木昭汰投手。鈴木は土浦霞ヶ浦ボーイズからU-15侍ジャパンに選ばれた。常総学院に進学後は、2年春、3年春の甲子園のマウンドを踏んだ。直球、スライダーに加え、カットボール、チェンジアップなど多彩な変化球を操る好投手だ。

「小気味よくボールを投げていましたね。いい外角の直球とスライダーを持っていた。反対側に変化するボールがなかったので、ツーシームとか左打者のインサイドに投げるボールを教えたと思います。握りを少し変えるだけの指導でしたが、マスターがすごく早かった」と吸収するスピードを評価。投手としてのセンスを感じさせる選手だったという。

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