元燕助っ人ミューレンが断言、イチローは初めからMLBでも“ローズ超え”
95年にはオリックスと日本シリーズで対戦、イチローは「信じられない」選手
マーリンズのイチロー外野手がピート・ローズ氏の持つメジャー歴代最多記録(4256本)を抜き、“世界記録”をマークしたことについて、ロッテとヤクルトでプレーしたヘンスリー・ミューレン氏が持論を展開している。現在、ジャイアンツで打撃コーチを務める元助っ人は、地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」の特集記事の中で、イチローが初めからメジャーでプレーしていてもローズ氏の最多安打記録を上回っていたと断言している。
イチローは15日(日本時間16日)のパドレス戦で2安打をマークし、日米合算でローズ氏の安打数を超えた。17日(同18日)のロッキーズ戦でも代打で中前打を放ち、現在、日米通算4258安打(MLB通算2980本、NPB通算1278本)で“世界一”となっている。
ただ、ローズ氏本人が米全国紙USAトゥデーの取材に対して「日本では、僕のことをヒット・クイーン(2番目)にしようとしているみたいだね」と皮肉を込めて話したこともあり、イチローの記録が日米通算であることは米国内でも議論を呼んでいる。ローズ氏は「メジャー記録」、イチローは「世界記録」とすべきという意見もある。
日本が生んだ安打製造機の偉大さを語る上では、大きな問題ではないのかもしれない。本人も試合後の会見で「ここにゴールを設定したことがないので、実はそんなに大きなことという感じは全くしていない」と話すなど、強い関心を示さなかった。ただ、ヤクルト時代に1995年の日本シリーズでオリックスと対戦し、日本一に貢献したミューレン氏は、イチローの圧倒的な実力を絶賛。「サンフランシスコ・クロニクル」の記事の中で、20年以上前に対戦した際の印象について「大砲のような肩。フィールドで最も速い男。多くの二塁打を放つことが出来るパワー。信じられないことだった」と振り返り、メジャーだけで“ローズ超え”が可能だったと持論を展開している。