『覚醒中』SB城所が交流戦MVP 賞金は両親へのプレゼントとサプリメント代に
交流戦で一番印象に残った投手は…
交流戦で対戦した投手のほとんどが「初対戦だった」という城所。一番印象に残ったのは阪神の藤浪晋太郎だったという。
「藤浪がすごく近くに感じました。マウンドから15メートルくらいしかないんじゃないか、と。めちゃくちゃ(球が)速かったです。今回、いろいろな投手と対戦した経験値をプラスにしていきたいですね」
今回のMVP受賞で、これまでとは違う注目を集めるだろう。6月度の月間MVPの候補として名前が上がっているが、「そんなプレッシャーかけないでくださいよ。甲子園の初日の夜も、内川さんと柳田からも(交流戦首位打者の)プレッシャーをすごくかけられたんですから」と笑った。
「今は(リーグ戦再開の)仙台の楽天戦の初戦でどうチームに貢献できるのかしか考えていません。代走でも守備固めでもいいし、スタメンならスタメンで、貢献できるチャンスがそれだけあるということですから。球数を投げさせるとか、粘って四球を選ぶとか、貢献の仕方にはいろいろあるはず。とにかくチームプレーをしっかりとやっていくことが今の課題です。
チームは2位ロッテに7.5差をつけて首位を独走中だが、リーグ戦再開後は各チームがますます包囲網を強化してくるだろう。その包囲網を突破するためにも、城所がずっと『覚醒中』であり続けることを多くのホークスファンが願っている。
【了】
藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura