四国IL選抜、3連勝の後に3連敗 指揮官「今回の北米遠征で一番嫌な負け方」

エーグルスとの3連戦初戦は3回表までに5点リードも…敗戦で再び苦しい状況に

 3連勝後の3連敗。再び苦しい状況に立たされた「四国アイランドリーグplus ALL STARS」。ただ、北米遠征で最終的に目指す場所はもう手の届く先にある。ここが踏ん張りどころだ。では、どう踏ん張ればいいのか。そんな視点で現地時間6月24日19時5分(日本時間6月25日午前8時5分)からカナダ・ケベック州のスタッド・フェルナンド・ベタールで行われたトロワリヴィエール・エーグルスとの3連戦初戦を振り返ってみよう。

 打線は素晴らしい入り方をした。強力打線を誇るケベック・キャピタルズに2連敗を喫する中で、長打の打ち方を知らず知らずのうちに会得した彼らは2回表、山梨学院大附時代に世代を代表するスラッガーと呼ばれた5番・小林義弘(徳島インディゴソックス)が「甘いコースに来たのを逃さず振れた」右越え本塁打。続く6番・宗雪将司の安打、7番・加藤次郎の左中間二塁打と、香川オリーブガイナーズコンビの連打で1点を追加した。

 さらに1死二、三塁から9番・平間隼人(徳島インディゴソックス)の犠飛で1点。1番・林敬宏(愛媛マンダリンパイレーツ)の適時打も飛び出し、計4点を挙げた。先発の佐藤宏樹(愛媛マンダリンパイレーツ)がソロ本塁打2本を浴びた直後の3回表にも、3番・松澤裕介(香川オリーブガイナーズ)、4番のザック・コルビー(高知ファイティングドッグス)の連続二塁打などで、3点を加え7-2。試合は早くも決まったかに思われた。

 ところが、コントロールが身上であるの佐藤の状態は一向に上がらない。その裏、2死一、三塁のピンチから内野安打、適時二塁打で計4失点となり降板した。

「悪いときは誰でもあることですが、それをどう修正していくか。その引き出しが僕にはまだ少ない」。佐藤の反省は後をついだ2番手左腕のバレット・フィリップス(高知ファイティングドッグス)にも言える。4回裏にボールをそろえたところを痛打され3失点。ついに7-7の同点とされてしまった。

 救いは、この2人を見ていた3番手以降の投手陣が踏ん張れたこと。3番手・間曽晃平(香川オリーブガイナーズ)が3回1/3を投げて無失点。8回から登板した岸本淳希(香川オリーブガイナーズ)も1回を無失点。「普段は他球団のいろんなタイプ、いろんな投げ方のピッチャーを今回近くで見て、いい刺激を受けていろいろ試せる」と引き出しを持つ28歳・間曽。「球種を増やす」ことで引き出しの要素を探究中の20歳・岸本。年齢、アプローチは異なっても、同じ方法論を追い求める2人の好投は「四国アイランドリーグplus ALL STARS」投手陣に今後の指針を与えてくれた。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY