イチローが42歳で見せる驚異の“V字回復”に米メディア注目 「かなり異例」
今季OPS+は「127」に大幅アップ、過去30年でわずか9人と異例
開幕前は、65本と迫っていた今季中の3000本安打も疑問視されていたイチローだが、大方の予想を裏切り、不振を一気にはねのけた。特集では、6月22日(日本時間23日)ブレーブス戦時点のデータを紹介。155打席に立ったイチローは、打率.355、出塁率.422、長打率.394という成績を残し、昨季「56」だったOPS+は「127」まで上昇したという。さらに「キャリア最高の四球率と最低の三振率も記録している」とも指摘。BABIPと呼ばれるインプレー打率を表す指標を見ても、昨季に比べて100ポイント以上も上昇しているそうだ。
一方、イチローと同時に昨季の不振が指摘されたラモスは、視力矯正のレーシック手術のおかげで三振率は減少。昨季「64」だったOPS+は「145」にアップし、メジャー20傑に入るほどの復活ぶりを見せているという。
記事によれば、OPS+が「70」以下に終わった翌シーズンに「110」以上の数値を叩き出した野手は、1986年シーズンからの30年間でわずか9人。「2人とも現在の生産レベルを維持できるならば、前年からの改善度としては、かなり異例のケースになるだろう」と、驚異の回復を見せた2人を称えている。
メジャー1年目だった2001年には、新人王とMVPを同時受賞する偉業を成し遂げたイチローは、その後も10度のゴールドグラブ賞受賞とオールスター出場など、メジャー史に残る活躍を見せている。今季は3000安打到達に加え、42歳にして見せた華麗な復活劇でも、歴史に名を刻むことになりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count