元捕手の敵将が絶賛したイチローの野球IQ 「頭の中に情報がギッシリ」
正捕手マキャンはパワーに驚愕「誰よりも最高の本塁打ショーを見せてくれた」
「どちらが安打王?」と質問された3年目若手捕手のマキャンは「2人は違う時代でプレーしているから」と、やはり明確な答えを避けた。「安打数の規定がどうであれ、投手がベースの上に投げた小さくて丸いボールを、丸みを帯びたバットで、スクエアに(正面から)捉えなければヒットにはならない。だから、2人があれだけの回数、打球を安打にできたことが驚きだ」と、両者引き分けの立場を貫いたそうだ。
一方で、シアトルに親戚が多く住むマキャンは、子供の頃によく行ったマリナーズの試合で見た、イチローの秘められたパワーに驚かされたそうだ。
「試合中はコンタクト打者かもしれないけど、打撃練習中は誰よりも最高のホームランショーを見せてくれるのがイチローだったよ」
試合前には「(3000本まで)残り16本のまま、ここを離れてほしい」と言っていたというマキャンだが、結局2戦で4安打を献上してしまった。タイガースの頭脳とも言える新旧捕手からリスペクトされるイチローは、42歳になった今でも、まだまだ敵にとって厄介な存在であり続けるようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count