粘りでつかんだ「7勝目」糧に 四国IL選抜がキャンナムリーグ最終戦へ
連敗を6で止め、通算勝利は7勝11敗に
ようやく長い長いトンネルを抜け出した。6連敗・4試合連続サヨナラ負けで精神的にも深いダメージを負っていた「四国アイランドリーグplus ALL STARS」。その負の連鎖を自らの力で切り拓いた。
現地時間6月29日19時05分(日本時間6月30日8時5分)レイモンド・シャポー・グランド・ソーントン・パークでのオタワ・チャンピオンズ3連戦2戦目。ベンチがまずは既成概念を打ち砕きにいく、先発マウンドに登ったのは、北米遠征のみならず香川オリーブガイナーズでも5月以降は中継ぎ登板が続いていた間曽晃平。先発型としてもクオリティピッチングができる間曽の安定感に、連敗脱出を託した形となった。
難しい調整を強いられた間曽。しかし彼は5回までその期待に応えんと、ストレート、変化球をコントロール良く投げ分け熱投を続ける。3回裏に無死二、三塁のピンチから左前適時打を浴び、2点の先制を許し、4回裏も1死から三塁打と安打で3点目を失うも、リズムよく要所は締めていく。
打線では故障からの復帰組が輝いた。4回表、2死から復帰後スタメン2試合目となった6番・河田直人(高知ファイティングドッグス)が二塁打を打つと、これも故障から復帰し初スタメンとなった古川敬也(愛媛マンダリンパイレーツ)が三塁の失策を誘う当たりを放ち1点を返す。
さらに1-3で迎えた6回表には1死二、三塁から5番・小林義弘(徳島インディゴソックス)の左前適時打で2-3と1点差。そして続く河田は内よりきた変化球を捉え、右前適時打で同点に追いつく。回復時間が限られる連戦・移動サイクルの中、懸命なケアを続ける只川宏(香川オリーブガイナーズ)、伊藤和明(愛媛マンダリンパイレーツ)両トレーナーに、河田は最高の恩返しを果たした。