前半戦で圧巻の貯金「30」、ホークス工藤監督が見る独走の要因&MVPは?

前半戦「打」のMVP&後半戦のポイントは?

――前半戦のMVPを選ぶとしたら?

「投げる方では、今年加入した和田投手が9勝という勝ち星をあげているし、練習であったりトレーニングする姿であったりで、若い人にいい影響を与えてくれているんじゃないかなと思います。打つ方では、安定したバッティングをしてくれているのはキャプテンの内川選手だとは思いますが、城所くんが交流戦でMVPを獲ったり、柳田くんが交流戦で3割近くまで戻したりもしました。そして、松田くんはここというところで打ってくれた。

 当然、ベンチでの声であったり、球場を盛り上げる『熱男』のパフォーマンスであったり、そういうのがチームの士気を上げてくれましたね。単純に打つとか投げるとかではなく、ベンチの中でみんなが明るく元気でやって、それに乗せられて打席に入る選手が打つということがたくさんありましたね」

――開幕からホークス包囲網と言われてきたが?

「いいピッチャーをみんなウチに当てて来るというのはすごく感じています。ロッテもオリックスも楽天もね。ウチばかりに当ててきたら他のところで大変なんじゃないの、他のところにも分けてよって思いますけど(笑)。それは強いチームの宿命だからしょうがない。そういうところで打っていかないといけないし、点をやらないようにしないといけない。大変だとは思いますけど、上にいるというのは常に大変なことなんで」

――後半戦のポイントは?

「今年のチームはすごくバランスがいいと感じています。ピッチャーが抑えて逆転して勝ったり、接戦で勝つ。あるいはピッチャーが打たれても、それ以上に点を取って勝つ。だから今の位置(首位)にいることができている。打つ、投げる、走るも含めてダントツにいいわけではなけど、総合的な部分が噛み合って、ここまで来ているという印象です。今年はバランスで勝つ年なのかな、と。後半戦もこのバランスを崩さないようにしていきたいですね」

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