【高校野球】 伝統校・横浜高の変革 新風吹かせる平田監督の覚悟「腹を切る覚悟はある」
「成功とか失敗とか、勝つとか負けるとかは、監督に預けてくれればいい」
――今年は優勝候補に上げられるほど前評判が高いチームですが、17日の初戦は楽しみですか?
「高校生がやることだし、トーナメントは一発勝負なので、多少の怖さもあります。でも、選手たちがなんとか浮き足立たないように、落ち着いてプレーできれば、力を出してくれると信じています」
――前評判が高いからといって、勝たなければならない、というプレッシャーは感じさせたくないですね。
「監督はそこを一番ガードしてあげなくてはいけないと思っています。私自身もプレッシャーを感じるところはありますが、生徒の前では絶対におくびにも出さない。なるべく笑顔を見せて、温厚に穏やかに接して、安心感を持たせてあげる。『こちらが期待を込めて送り出しているんだから、思い切って自分の持っている優れた個性を出してくれればいいんだよ』と。成功とか失敗とか、勝つとか負けるとかは、監督に預けてくれればいい。選手は結果を気にせずに、持っている力を最大限に発揮できるようなパフォーマンスをしてくれればいい。そう送り出します」
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count