岩隈久志、圧巻の制球力で日本人3位57勝 初球ボールは4球、敵将「苦労した」
7回2安打無失点で10勝目、「どんどんストライク取ってきた」
マリナーズの岩隈久志投手は16日(日本時間17日)、本拠地でのアストロズ戦に先発し、7回2安打無失点8奪三振1四球の快投で今季10勝目(6敗)を挙げた。2桁勝利は2年ぶりで、メジャー通算57勝(31敗)として、松坂大輔投手(現ソフトバンク、通算56勝)を抜き日本人歴代単独3位に浮上。敵将のA・J・ヒンチ監督は、岩隈のストライク先行の投球に脱帽している。マリナーズは1-0で勝利した。
この試合、岩隈が浴びたヒットはわずかに2本。7イニングのうち、4イニングで3者凡退に仕留めた。唯一のピンチは、6回にカノのタイムリーが飛び出し、ようやく1点のリードをもらって迎えた7回。1死からコレアに二塁打を許し、バルブエナは二ゴロで2死三塁とされたが、最後はラスマスを二ゴロに打ち取った。
アストロズのヒンチ監督は「イワクマは変化球を生かして初球にどんどんストライクを取ってきた。彼の変化球に対応するのに苦労したよ」と脱帽。岩隈はこの試合、24人の打者と対峙し、初球がボールだったのは4回のみ。持ち味を存分に発揮した。