田中将大、真価問われる後半戦 「中4日」で求められる結果
中4日と中5日の成績の違い、「中5日で投げさせるべき」
今季、中4日の通常間隔で投げた8試合で1勝2敗、防御率5.33と振るわない。一方、中5日は7試合では4勝0敗、防御率1.05と好投していることから、地元メディアは以前から「エキストラのスターターをはさんででも、タナカを中5日で投げさせるべきではないか」と起用法に疑問を投げかけてきた。
この件で記者から再三質問をされているジラルディ監督は「数字が異なるのは分かっているが、先発を6人で回すことはできない。適応しなければいけないこと」との主張を貫いている。
ロスチャイルド投手コーチは「今年の数字だけで判断するのはサンプルが少なすぎる」と話すが、1年目からの数字で比較してみても(中4日―21試合7勝6敗、防御率3.76。中5日―30試合17勝7敗、防御率2.74)と、違いは明らかだ。
かつてのサバシアがそうだったように、ペナント争いが激化する終盤戦は短い登板間隔でエースを使う機会も自然と増える。プレーオフ進出に望みをつなぐ後半戦に大車輪の活躍をしてほしいというのが首脳陣の本音だろう。投打ともにパッとしないヤンキースは1992年以来の負け越し阻止すら危うい状況。そんな中、3年目でエースの役割が期待される右腕の真価が問われそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count