イチロー四球増を米メディア分析 42歳の“進化”に「白旗を掲げるしかない」
来季の更なる“進化”も期待!? 「アンコールとして20本塁打を打つだろう」
今季、メジャーで評価基準の1つとなるBB/K(四球÷三振)は1.53というハイレベルな数字を記録。自己最高だった2002年の1.10を上回っており、キャリア通算の0.61を遥かに凌ぐ。特集では「イチローは時計の針を戻し、さらに新しいスキルまでも身につけたのだ」と称賛している。
さらに打撃フォームでは、右足を上げるタイミングが若干遅くなったことでバランスを保っていると分析。始動が遅くなったことも今季の変化の1つだとして、「彼は今までよりもボールを見極め、よりボールをバットで捉え、さらに四球も劇的に増加させている。理由は分からないが、実際に彼はそのように結果を出している」というのだ。
最終的には、四球増加の根本的な理由については「説明できない」と断言しつつ、「はっきりとした答え探しはやめて、彼の魔術を楽しめばよい。イチローはMLB通算3000安打を、平凡なチームにいながらに射程に捉え、毎打席で引退という文字に少しずつ近づいている。そして『今』、彼は四球を選ぶという術を習得しているのだ。これにはもう白旗を掲げるしかない」と脱帽。「来年、アンコールとしてイチローは20本塁打を打つだろう。現時点で彼の今後を予想することなんてできないのだから」と、メジャー最年長野手の更なる“進化”を期待した一文で締めくくっている。
イチローはこれまでも想像を絶する努力を重ね、1年1年、1日1日の“進化”があったからこそ、日米両国で唯一無二の存在となれたのだ。50歳まで現役続行を見据える“レジェンド”は、これからも前進し続ける。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count