数え続けて13年目、環境変化も色あせない熱意 イチメーター製作者の思い
環境変わるも揺るがない熱意、3000安打へも「ついていく」
エイミーさんは「本当に長い時間よね」と振り返る。以前はペットショップで働いていたが、「もう今は仕事をしていない。働いているのは夫だけ」。それだけに、今回の資金繰りも当初は困難を極めた。「今、息子はサンフランシスコに住んでいるし、娘はケンタッキー州に住んでいるの」。イチローのヒットをカウントし続ける中で、環境も変わった。それでも、エイミーさんがイチローを応援する熱意は、ずっと変わっていない。
マーリンズは現在、31日(同8月1日)までの本拠地10連戦に臨んでいる。残り4本は、スタメン出場が増えれば、問題なくクリアできる数字。ただ、レギュラー陣が好調で、4番手外野手として出場機会が限られている中、残り7試合で4安打を積み重ねられるかは、まだ分からない。
マイアミでの連戦が終わると、その後はシカゴ(カブス戦)、コロラド(ロッキーズ戦)と遠征に出る。エイミーさんは、10連戦で偉業達成が決まらなかった場合について「もちろん、ついていくわ」と断言。さらに資金が必要になるが、多くの寄付が集まっていることもあり、「今のところ大丈夫そう」と笑顔で話した。
3000安打を見届けるための旅が、クライマックスを迎えていることは間違いない。イチローは最高のファンに見守られ、金字塔への歩みを進めていく。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count