【高校野球】今春選抜8強の木更津総合が4点差逆転で決勝へ エース早川5失点も打線が援護

Aシード・千葉経大附破る

 25日に行われた第98回全国高校野球選手権千葉大会準決勝で、Bシード木更津総合が今春選抜ベスト8の底力を発揮。4点差を跳ね返し、Aシードの千葉経大附を6-5で破って決勝に進出した。

 絶対エースであり、全国レベルの左腕早川隆久が5回に大量5点を失った。今大会は4失点で専大松戸戦、準々決勝東海大市原望洋戦と2日連続で完投。初回から140キロ台の速球と変化球を巧みに組み合わせ、わずか6球で3者凡退と上々の滑り出し。味方も2回井上瑞樹の中犠飛で先制した。

 しかし5回に1死から打席に立った早川は相手エースの中村亮太から膝下に死球を受けてから投球が一変した。「いつもならすぐ一塁に走るのに痛かったのは事実でしょう」と五島卓道監督。その際は臨時代走も送られている。下半身のタメがなくなったのか、5長短打を浴びてアッという間に5点を失った。

 しかしナインの早川に対する信頼は厚い。「いままで助けられている。絶対自分たちが打ってやるという気持ちだった」と主将の小池航貴が代弁したが、4点を追う7回先頭細田悠貴の内野安打をきっかけに、守備の乱れにも乗じ、峯村、小池の適時打などで一挙4点と追いつき、9回鳥海嵐万に決勝の中犠飛が飛び出した。「相手が勢いづくし、代えるつもりはなかった」(五島監督)と続投の早川は8回にこの日MAXの142キロで3者凡退と立ち直り、9回も代打攻勢をしのぎ3者凡退で決勝切符をつかんだ。

 決勝の相手は市立船橋。「秋の大会は勝たせてもらったが(夏は)全く違った大会。もう一度気合を出していきたい」と五島監督は意気込んでいた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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