地元開催のU-15W杯へ秘めた思い 先発出場果たした一戦で気持ち新たに

地元の大声援に鹿取監督も「感動した」

 4回の打席で代打が送られ、この日はベンチに下がった。スタンドから見守った父・正浩さんは「緊張していたみたいですね。ヒットを1本、打って欲しかったけど、しょうがないですね」と次戦以降に期待を寄せた。

  スタンドには家族のほか、黒須が小学生の時に所属していたマツザキガーデンジュニアスポーツ少年団の後輩たちやいわきボーイズのチームメイト、黒須が通ういわき市立中央台北中野球部の1、2年生部員に有志で集まった同級生約70名が声援を送った。「スタメン発表の時にドッと沸いて感動しました。嬉しかったですね」と鹿取義隆監督。日の丸を背負う地元選手へ、会場全体が温かかった。

 ひときわ大きな後押しを受けた黒須は「挨拶をできたらよかったけど、試合中だったので挨拶ができなかった。心の中で感謝の気持ちを持って、また明日からの試合に臨んでいきたいと思います」と感謝した。

 父・正浩さんが「心の大きな、体も大きな、誠実な子になってほしい」と名付けた大誠の名前通りの選手。黒須が小学6年時から指揮を執るマツザキガーデンジュニアスポーツ少年団の草野勝監督も「一生懸命、練習に取り組む選手。名前のごとく誠実な子です」と話し、「1打席目は三振でしたけど、この場に立てたことが何よりですね」と喜んだ。

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