復帰間近のマーリンズ強打者はイチローに心酔 減量で躍進「最高の手本」
3000安打に近づくイチローに「もうスペシャルな人間としか言えない」
「食事の改善はチームからの指導でもあり、自分が取り組もうと決意したことでもある。自分のキャリアにとって利益のある方策をマーリンズと話し合った。自分には体重を減らす必要があった。長いシーズンだから長い期間にトップコンディションを維持できる。去年と比べて25ポンド(約11.3キロ)落とした。フィーリングは最高だよ。よりフィットできているよ」
減量の成果は出て身体は引き締まる一方、長打力も増している。復帰前の時点で長打率は昨年の.479から.526までアップ。そして、6月には満塁ホームランを2本放つなど勝負強さも際立っていた。
肉体改造にはイチローの影響があるという。「彼は体型を完璧に維持している。本当に信じられないんだ。ここまで長い間、フィールドでトップパフォーマンスを発揮することができている。あまりに規律正しいんだ。彼の日々の準備を見るだけで凄いこと。チームメートでいられることは凄いことだし、彼は最高の手本だよ」。
そして、そのイチローはメジャー通算3000本安打に2本と迫っている。「正直、言葉がないよ。3000本安打を放てるなんて。彼が日本で積み重ねてきたヒット、記録、ゴールドグラブ、オールスターゲーム、メジャー1年目から200本以上のヒットを打ち続けたこと。もうスペシャルな人間としか言えない。一貫性という言葉で言えば、彼の上に出る人間は存在しないんだろうな。本当に信じられない」。ボーアはそう感嘆する。